2006年06月25日

amanaの株価が冴えない

アマナの株価が冴えない。日経平均は5月に入ってから急落しているが、アマナの株価は2月に急上昇してから、一貫して下がり続けている。現在の株価は1150円なので、2月の最高値の3分の1程度まで下がってしまった。

http://quote.yahoo.co.jp/q?s=2402.t&d=c&k=c3&a=v&p=m65,m130,s&t=2y&l=off&z=m&q=c&h=on

PERは2.0と市場平均と言われる20倍に比較すると非常に低く、配当利回率は2.04と電力会社のように良い。ここまで下がると自律反発しそうだが、一向に株価は上がらない。時価総額は60億円程度まで下がってしまった。昨年度の利益余剰金が31億円なので、株価が500円近くまで下がったら時価総額が会社の中にあるキャッシュより小さくなるというわけのわからない状態になってしまう。

アマナの事業は順調だ。国内のストックフォト市場はほぼ独占状態で、売上も右肩上がりに成長している。確かに、アマナの提案しているビジネスモデルはIT業界からすると夢がない堅実的なモデルだ。そこにネット特有な下克上的な発想、オープンな視点、技術的なイニシアチブは全く感じられない。
しかし、極めて現実的で堅実的な現実可能なビジネスモデルである。目標数値もコミットメントとターゲットとのアロウアンスが5%位しかのではないだろうか?

しかし、どうして、こんなに株価が下がるのか?僕には理解できない。


posted by Andy Kawano at 19:53| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ストックフォト業界ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

ストックフォトベンダーのビジネスモデル

ストックフォトを業態という切り口で分類すると大別して3つのビジネスモデルがあるのではないだろうか?

1.サプライヤー型
画像の卸を主軸に事業を展開しているストックベンダー

2.ディストリビューター型
画像の販売を主軸に事業を展開しているストックフォトベンダー

3.SD型
画像の卸と販売両方を事業の主軸としているストックフォトベンダー

日本でも世界でも大手は3が多いが、中には1や2でかなりの成功をしていることもある。

ネットの世界は集中と選択、それにスピードが事業の成否を決める。その意味では、1か2に経営のリソースを集中させるのが得策だ。しかし、私も含め、この業界には「Eコマースへの事業展開は必須だが、クリエイティブも捨てきれない」という中途半端な考え方が主流なのだ。ものを作ることを非常に重要視し、それを捨て去ると、デザイナにも訴求力を失い、ウェブサイトを通じたサービスの質も落ちてしまうような気持ちになる。確かに、販売のみのストックフォトベンダーが運営するサイトはクリエイティブが感じられないことが多い。

しかし、一般的にネットの世界では、自社のオリジナルコンテンツを持って成功したところを私はあまり見たことがない。例えば、ソニーがiPodに負けたオンラインミュージック業界を見てみよう。アップルがソニーにMP3プレイヤーで勝ったのは、iPodが格好いいからではない。その大きな理由はコンテンツの供給体制だ。ソニーは傘下にソニー・ミュージックエンターテイメントなどのコンテンツ業者を抱え、それが足かせになって音楽コンテンツの供給面で遅れを取った。これが命取りになったのだ。アップルは、コンテンツに関してはベンダー中立であり、どこのレーベルの音楽でも1曲99セントで提供できる環境をいち早く作ってしまった。これがiPodがMP3プレイヤー業界を席捲した本当の理由だ。ソニーの入る余地は全くなかったのである。

翻って、ストックフォト業界を見回すと未だにオリジナルコンテンツに拘るベンダーが多く、大手はオリジナルコンテンツの囲い込みばかりやっている。これはどういうことか?ストックフォト業界は特殊なのだろうか?

さて、iTunes Music Storeは、世界の音楽市場を席捲するのにそんなに時間は掛からないだろう。そして、そのうち iTunes Contents Soreに変貌していくに違いない。現在、多くのストックベンダーがキャンペーンでデザイナの好むiPodをプレゼントしている。その時、デザイナはどこからストックフォトをダウンロードするのだろうか?










posted by Andy Kawano at 23:54| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | ストックフォト業界ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月03日

Web2.0の世界

私は、殆どの消費を直接、間接的にインターネットを通して行っている。以前は店頭で購入しずらかったり、日本で入手しずらい発毛剤を購入するだけだった。その他は、情報入手をして実際の購入は店頭で購入していた。しかし、最近はスーツや寝具などの比較商品もネットで直接購入するようになった。

ネットでものを購入する際は、何も考えずにGoogleで検索する。しかし、新製品はGoogleにはインデックスされてないことが多いので、Yahooで検索する。そこから、Eショップやオークションに行って、信頼できそうな店を見つけて購入する。こういった購入の仕方は、現在どんどん一般化している。

こういうったネット検索志向型の消費者が増加すると、テレビや新聞広告というのはあまり意味がなくなってくる。例えば、ある会社では5年前と比べて、新聞の広告を見て問い合わせてきた人が5分の1になってしまい、それまで紙メディアに使っていた広告予算をすべてネット広告にかけた結果、問合せが10倍以上になったという。ネット広告といっても、一昔前に流行ったバナーはあまり効果がない。バナーは、サイバーエージェントなどのネット広告代理店が大手ポータルなどと契約し、宣伝枠を押さえ、そこにバナーを掲載するという従来の電通・博報堂モデルとなんら変らない。というのは、ネット上では消費者は受動的消費者にはならないからだ。

リアルな世界では、消費者は見たい情報を選べないことが多い。例えば、テレビなどはチャネルの選択権は消費者にあるものの、こちらから能動的に情報を入手することには難しい。一方、ネット上では目的をもってログインしてくる能動的消費者が圧倒的に多く、能動的な消費者はポータルより検索エンジンやSNSなどの信頼できるクローズドコミュニティを選ぶ。

Web2.0とは、こういうネット上の能動的消費者をどうやって自社の提供するサービスに引き込むかという技術、ノウハウ、しくみなのだ。これに対応していけないネットサービスは間違いなく、衰退する。

ストックフォトの経営者は、他社を買収をするよりも、ネットで「地酒」でも購入する趣味を持った方が良いのではないだろか?













posted by Andy Kawano at 18:35| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ストックフォト業界ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月02日

ライツマネージドの重要性

この間、スポーツジムでベンチプレスをやっていると、トレーナーの店主が隣の女性会員に話しかけ、こんなことを言っていた。「この曲いいでしょ。有線で朝からなりっぱなしなんですよ。ライムワイヤで○○って入力すれば、すぐダウンロードできるから、メモにURL書いときますね。」

PtoPソフトが、ここまで普及しているとはと呆気にとられた瞬間であった。この2人は全く悪気がない。店主は「アップロードは違法だけど、ダウンロードは合法だかあら大丈夫だよ。」という説明までしているのだ。どういう国なんだ、日本は!?

しかし、これが現実である。一旦、ネットにアップロードされた瞬間からデータの著作権はコントロールができない。誰がどこで使おうと使用履歴が残らないので、どの使用者が購入していて、どの使用者がコピーしているのか見分けがつかないのだ。それは音楽でも、写真でも同じなのだ。

ストックフォトの世界では、使い勝手のよいRFの売上が伸びている。しかし、ウィイニーをはじめとするファイルシェアソフトの普及は、著作使用権管理の難しいRFの成長にとって大きな落とし穴かもしれない。


posted by Andy Kawano at 01:25| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | ストックフォト業界ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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