2006年07月23日

Jupiter Images Japan

GettyImages, Corbis、言わずと知れた世界のストックフォト業界の双璧である。しかし、最近買収に次ぐ買収を重ね急浮上してきたJupiterが急成長している。

Jupiterは日本にもJupiter Images Japan(以下JIJ)という現地法人がある。Jupiterとアエリア(http://www.aeria.jp/)というゲーム会社が作った合弁企業だ。JIJはPhotostock.jpというサブスクリプションサービスとphotos.jpというマイクロペイメントサービスを有し、主にローエンドユーザをターゲットにしているようだ。既に勝負が決まってしまっているハイエンドマーケットでは勝負をせずに、ストックフォト業界が手を出していないローエンドで勝負しようというのがJupiterの戦略なのか?
Photos.jp.JPG
私は、この先数年はマイクロペイメントだけではまともなビジネスは成り立たないと思う。私の推定では現時点の日本国内のマイクロペイメント市場規模は1億円にも満たないと思われる。

欧米でマイクロペイメントが成り立つのは、12億人のネットレディな英語圏マーケットがあるからだ。又、英語ならば英語圏以外の先進国や発展途上国の一部もマーケットになるので実際にはマーケット規模は15億人以上になるだろう。非常に単純化すると、欧米で100円で成り立つものは日本では1500円位の値付けにしなければ成り立たないのではないだろうか?

JIJの今後に目が話せない。





posted by Andy Kawano at 01:38| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ストックフォト業界ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月08日

やっぱり来た、GettyImageの株下落。

gyi.JPGGettyの株が下げ止まらない。PiperJaffray 氏が行った調査で多くのユーザがGettyのこれ以上値上げに対して、「他の低価格ベンダーを選ぶ」との回答をしたことにより、マーケットがGettyのこれ以上の成長に疑問を持った結果、Gettyの株価が継続的に下落しているとのが市場筋の観測だ。



記事では、ユーザはistockphotoなどのMicroPaymentサイトへ移出するかもしれないとしているが、そういう意味ではGettyのM&A戦略は成功している。しかし、iStockphotoへの移行プロセスで、新しいビジネスモデルをいかに示せるかでGettyの本当の強さが示されるであろう。

Gettyの現行モデルは単に旧来型のフォトライブラリビジネスを買占め、オンライン化しただけだ。IT業界から見ると何も新しさを感じない遅れたモデルなのだ。istockphotoへの移行プロセスで、売上を激減させることなく短期間で次期の全く新しいサービスや収益のあげ方を示さなければならない。

GettyのMark GettyもJonathan Kleinも金融関係の出身、M&Aの速さと、適確さはさすがだった。しかし、Web2.0がExcel3.0とどう違うのか知っているだろうか?








posted by Andy Kawano at 01:08| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ストックフォト業界ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

Google Chekoutが始動

Googleのオンライン決済サービスGoogle Checkoutがとうとう始まった。

Googleは検索エンジンをコアテクノロジーに、オンライン広告を押さえ、決済を押さえ、物販のデータベースを押さえ....、1年前のジョークムービーGooglezonが現実化していくのか?

私は、昨年の暮にGoogleBaseとGoogle Checkoutが結合し、もっと洗練されたユーザインターフェースを持てば、ストックフォトがそこで売買されても全く不思議はない。物販とストックフォトの玉石混合の間はクウォリティの差でプロは使えるサービスではないかもしれない。しかし、収益が上がればいづれプロ仕様のサービスになるかもしれない。

Googleは次のステージに上がる心のCheckoutを既に済ませたようである。






posted by Andy Kawano at 15:28| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | ストックフォト業界ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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